2011年07月08日

「玄牝」とトーク



コミュニティシネマで上映中の

「玄牝」と「うまれる

先日、Reばーす主催で、パネルディスカッションを開催しました。


助産師、看護師の教育に携わる准教授、

助産院を開業予定の助産師さん

鹿児島市の子育て支援推進課 交流係長

お母さん代表

お父さん代表

とそれぞれの立場から、お話していただきました。


「玄牝」を観た後の余韻が残りつつだったので、皆さん率直な意見をいただきました。


医学と医療のちがい。

医学は学問であり、どんどん進んでいく。

医療は本来、患者、当事者主体のものであって、医学の技術を選んで利用すること。

映画のなかでも、医療行為を否定するのではなく、必要な場合は取り入れている、と吉村先生はおっしゃっていました。



そうそう、この映画は自然分娩で有名な吉村医院を舞台として、自然なお産とは何かを問うドキュメンタリーでした。

監督は、「殯の森」で第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した、河瀬直美監督。

そして、この「玄牝」は米国ノースカロライナ州で4/8−17に開催された
RiverRun International Film Festival にて、最優秀撮影賞"を受賞。




さてさて、トークの方はというと、

市の係長から、鹿児島のお産の状況を。

お母さん代表からは、自分のお産の経験と変化していく心と身体の様子を。

助産師さんからは、病院と助産院で携わってきての考察を。

そして、お父さん代表からは、

双子を自然分娩で産む大変さを


語ってもらいました。


病産院で双子を産む場合は、「帝王切開」を勧められるそうです。

1人よりもリスクがある(??)からと、病院のスタッフが休日は少ないので、

帝王切開なら予定が立てられるから、というのがその理由。


帝王切開がいやではなく、自然分娩が可能な状況なのに最初からあきらめて手術にするのは
不自然だと、夫婦で医者にたびたび相談したそうです。

結局自然分娩ができたのですが、
先生の本音は「訴訟が起きたら困る」というものでした。


医療者側の気持ちもわかります。

でも、出産は赤ちゃん、お母さん、家族のものではないでしょうか。

自分たちの大切な営みが、他人の都合によってかき回されてしまうなんて、悲しいと思います。

そういうものだから、と受け入れていたら、いつの間にか、大切なことがすり抜けてしまっているかも。。。


今回のお話で印象に残ったのは、

「人任せは絶対に安全じゃない!」という言葉です。


出産は病院に、病気は医者に、教育は学校に、食べることは外食、スーパー等のお店に。


いつの間にか、いろんな事柄を人任せにしてしまっている、そう気づきました。


自分ができることと、人にお願いすることのバランス
は1人1人違うものなんですよね。


「気づいた人から」

ちょっとずつ、自分の手の中に取り戻していきたいなあ、と思っています。




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Posted by yasumin at 07:00Comments(6)|| お知らせ
コメント
このディスカッションの時話題に上がった「帝王切開後、自然分娩を希望した妊婦(当時^^)」です~。確かに人任せはよくないかも。何事も。お医者さんが怖がる訴訟だって、お産の何かを、どこかを人任せにしていたから、の事だってあるかもしれないし。自分の手の中に戻すために、『知る』ことはとても大切だと思います。知った上でどう選択するかはその人の自由。そうすれば、例えマイナスの結果だったときでも納得の仕方が違うのではないかな~。
Posted by えり at 2011年07月08日 08:19
えりさん

あのお話はえりさんのことだったんですね。

自分が納得いくかどうかですね。

「そんなもんか」「仕方ない」ではなく、「腑に落ちる」という自分の感覚を大切にしたいです。
Posted by yasuminyasumin at 2011年07月08日 12:10
>>映画のなかでも、医療行為を否定するのではなく、必要な場合は取り入れている、と吉村先生はおっしゃっていました。

映画は見にいけなくて残念だったのですが、この吉村先生のお言葉、本当にそう思います!
出産にたいしても、子育てにたいしても・・・。

自然育児にすごくこだわっている方の中には医療行為を否定される方が多いように感じます・・・。
ママが自然育児をしていて、予防接種を受けなくて、亡くなった赤ちゃんがいると聞いて、私は「できるだけ自然育児」にしています。

何事も情報収集・取捨選択、その責任は自分にあると思います。

11月に2人目の出産を控えていますが、また自分が気持ちいい出産ができるといいなと思います♪
Posted by こっぱ at 2011年07月12日 21:49
こっぱさん

そうですねぇ。その時の自分で選ぶことですね。
こっぱさんなら、妊娠中も気持ちよく過ごせそう(^^)
Posted by yasuminyasumin at 2011年07月12日 21:58
こんにちは!双子母のさめしまです。先日はありがとうございました!

>出産は病院に、病気は医者に、教育は学校に、食べることは外食、スーパー等のお店に。

>いつの間にか、いろんな事柄を人任せにしてしまっている、そう気づきました。

ほんとそうですね。

人任せにすると楽だから、「仕方ない」って方向に思わず流れがちなのですが。


これからもちょっとづつ、がんばります。
Posted by 鮫島琴恵 at 2011年07月26日 23:30
琴絵さん

コメントありがとうございます(^^)

お話しを聞いて、ご夫婦で真剣に出産に取り組まれていたのに感動しました!

琴絵さんは自分に素直に生きていて、かっこいいですよ~(^-^)/
Posted by yasuminyasumin at 2011年07月27日 08:16
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